日経産業新聞 4/3 によると
「線幅10ナノメートル実現にメド」
「電子を使うLSIは三十二ナノ(ナノは十億分の一)メートルまで
量産できるメドが立ったが、これ以上細くして処理速度をさらに高める
のは難しいとされる。電子より速く動く光を使えれば処理速度を高めら
れると期待される。」
「表面プラズモンという特殊な光を使えば配線の幅が十ナノメートルでも
通るので「光LSIの実現には必須だ」と高原准教授はいう。」
コンピュータの回路には電気が流れている。
これって当たり前なんだが、その当たり前が変わるらしい。
コンピュータが高速化するには回路を細かくすればいいんだってことで
CPUの中の回路の幅はどんどんと細かくなっていて、
もうとっくにナノテクの世界に突入してるんですよ。今更ですが。
ちょっと前までCPUの回路幅は65ナノピッチだったんだけど
もう45ナノピッチのCPUが載ったPCが売り出されてるし、
2009年には32ナノピッチのCPUが世に出てくる。
で、上の引用にあるように、もう細かくなりすぎてて
電気(電子)での伝達ではスピードが上がらないからってことで、
電気じゃない、他の物質が流れるLSIの研究が進んでたらしい。
まあ、こうして順調にテクノロジーが進化していくのはめでたいことだけど、
今回解明された「光LSI」の表面プラズモンが走り回るための
「10ナノピッチの回路」ってのを作る技術は、やっぱり別の技術です。
んで、そんな回路あるのかよって話なんだけど、今のところないんですよ。
回路の上を流れるモノがあっても、そんな細い回路は作れない。
時速800kmで走れるリニアモーターカーができたけど、
線路の作り方がわからない ってな状況だ。
かなり切ない。
しかし、世の中は上手くできてる。
つい先月、32ナノの次、22ナノ世代の半導体製造にメドが立った。
http://www.jsr.co.jp/news/2008/news080311.shtml
もうね。絶妙のタイミングなんだけど、これって偶然じゃないんです。
リニアモーターカーだと、線路も車体もJRが計画するわけですよ。
もちろん金もJRが出す。当然計画の段階でメドは立ってるわけだ。
http://www.linear-chuo-exp-cpf.gr.jp/topicks20071225.html
ところが、コンピューティングの最先端を研究してる人たちは、
この地球上のどこかでだれかが実現するであろう、
まだ見ぬ技術をアテにして開発をしてるんだよ。
人類として分業ができてる。これってかなりカッコイイ。
こういう方々のお陰で、ボクらの周りのテクノロジーは日々進化している。
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