日経産業新聞の記事はヤバいのが多い。
2/27の記事をざっと見ただけでもこれだけある。
・ブルーレイ 記憶容量10倍(日立)
・燃料電池セパレーター コスト 1/10 (カサタニ)
・プラスチック色素増感型太陽電池 面積20倍(ペクセル・テクノロジーズ)
先週の記事にも
・HDD 面積あたりの容量 数十倍にメド (何十倍だったかは忘れました)
なんてのがあった。
2倍、3倍とかじゃなくて、10倍、20倍ですよ。
10年前だったら、コスト半分、効率2倍って発明でも
素晴らしい技術革新だったのに、そんなのレベルじゃなくなってる。
それも、これも、テクノロジーが進化する速度が加速し続けているかららしい。
フラッシュメモリやHDDの容量がどんどん増えて、
その上すぐに値下がりするのが当たり前になってきたけど、
この流れはこれからも加速するし、その範囲も広がっていくんですよ。
まあ、メモ程度だけど、
テクノロジーの進化が加速してるよなーってニュースを書いてきます。
ホントは関連のリンクなんかを見て調べたいのだけど、
日経産業新聞の最新記事って検索してもソースがネットに
上がっていない場合が多いな。
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『砂の迷宮』 土居良一
■短評
精神病院に勤める新人看護婦が主人公の三人称語り小説。
テイストとしては過去に読んだ土居良一の作品と同じく、ゆっくりで陰鬱。
親元から離れたい新人の看護婦が北海道の僻地にある精神病院に
就職するところから始まり、医師や看護師、患者と過ごす中で、正気を見失いそうに
なりながらも奮闘する話。
事件の展開がメインではなく、主人公の心の動きがメインとなっており、
事件らしい事件が起こらず淡々と話が進んでいく感じ。
どっしりとした安定感があって、安心して読んでいられる昔の私小説の雰囲気だ。
土居良一と言えば、内容は高評価。文章力は低評価。だったのだが、
今作、文章はいたってマトモだったが、
いちばん期待してた内容の赤裸々さが過去二作に比べて大いに不足していた。
非常に残念。
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『1000の小説とバックベアード』 佐藤友哉
■短評
小説に迷っている人が主人公の小説。
依頼人のニーズにあった物語を集団で作りあげる架空の職業“片説家”の主人公は、
いきなり片説家の会社をクビになり、ショックで小説以外の文章が書けなくなる。
全ての小説を駆逐しようとする謎の組織「やみ」と
文章の持つ力に期待する「片説家集団」の抗争に巻き込まれながら
小説とは何のため、誰のために存在するのか?
小説は人を救っているのか?
小説に存在意義はあるのか?
常に自問し小説の真理を見つけようとする。
この重くて、暗くて、オナニーっぽいテーマを探偵ハードボイルド調とドタバタで
読み進めさせるのだが、文章自体がヘタで作品として楽しめない。
流れやオチ以前に、とても基本的な部分がかなりダメっぽいデキ。
ところどころで主人公がつぶやくセリフが作者自身をオーバーラップさせているかのように
赤裸々につぶやいている部分は読ませるが、それだけでは話にならない。
帯書きによると『エンターテイメントと純文学の境界を薙ぎ払』う作家さんらしいですが、
オナニーっぽいテーマにすれば純文学だと勘違いしているとしか思えない作品。
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『スクールアタック・シンドローム』 舞城王太郎
■短評
短編というには長い、中編小説が3編収録されている。
表題作
『『スクールアタック・シンドローム』は日常にある暴力の伝染と拡散を描く。
破綻のない美しい文章なのだが、絶望のカタマリみたいなモノが常にある。
『小説を書く動機』とも言えるような、アツい『熱』を感じさせてくれる傑作。
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文學界新人賞 受賞作 2作
5月中旬発売の6月号に掲載されていた2作品について
すこし遅いのだが、感想を書いておく。
新人賞は選者の選評が同時に掲載されているから、おもしろい。
作品を読んで、自分の評価を簡単にまとめてから、選者の評価を読んでいく。
答え合わせではないのだけれど、読み方の差をダイレクトに感じられるのがいい。
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『無銭優雅』 山田詠美
■短評
東京の郊外、中央線沿線に住む40代の
男女の甘すぎる恋愛模様を描いた長編書き下ろし小説。
すべてを肯定して甘え合う中年男女の描写は甘すぎる上に
延々と角度を変えて繰り返され、
的確で微妙に変化していく描写の連続が心地よいリズムを生む。
山田詠美の文章の巧さが見事な作品。
最後のオチはやや唐突で、好みの別れるところか。
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『フランシスコ・X』 島田雅彦
■短評
フランシスコ・ザビエルは中学の教科書にも出てくる有名人だが
彼の生きた時代のコトは意外と学校では習わない。
イエズス会がなぜ生まれ、フランシスコはどんな思いで日本に来たのか。
『聖人』の一言で片づけられない、苦難の上に苦難を重ねた生涯を描いている。
物語を進行させる『地の文章』が主人公の身の上を心配しながら語っていく
一風変わったスタイルで、終盤は『地の文章』が独り歩きする構成も秀逸。
ただ、あまりに受難が続きすぎる暗いストーリーと、
神のためって理由ですべての苦難を受け入れてしまう主人公の盲信ぶりなど
好みが分かれる点もある作品。
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『重力ピエロ』 伊坂幸太郎
■短評
母親が連続レイプ犯に襲われ妊娠し、生まれてきた「春」と、「春」を弟に持つ主人公「泉水」。
「春」は落書き消しのアルバイト、「泉水」は遺伝子関連の会社に勤めていたが、あるとき二人の住む仙台市内に連続放火事件が起こる。
春が連続放火の現場近くに必ず落書きがあることに気付き、泉水と末期癌で入院中の父の三人が連続放火の謎に迫る。
登場人物の全員が知識豊富で、画家や哲学者や映画監督の名前と考え方が次々と登場人物の口から
出てきた上に相手もマニアックな内容に対応できるって都合の良さはマンガ的。
主人公「泉水」の弟「春」が実質的な主役なのだが、
この「春」が イケメンで、不思議クンで、正義感強くて、女嫌い。
さらに 出生の秘密に悩んでる という少女マンガもビックリのベタな悲劇のヒーロー的設定。
おまけに兄「泉水」の視点に感情移入するから、危なっかしい弟キャラ の属性まで付く。
完全に「萌え」狙いなのだが、ベタベタにはならない。そのサジ加減が絶妙な一作。
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